#33 MOOD 2025  September

2025.9.26

A.D.M.J.のカタログのスタイリングも手掛ける人気スタイリストである谷藤知可子さん。

谷藤さんに気になるバッグを毎月ひとつピックアップしていただき、そのバッグに合わせた

おすすめコーディネートをご提案いただく人気企画です。ぜひおしゃれの参考にしてみてください。

今回ご紹介させていただくのは

「フィバナイラ/スワロ付きボストン25cm(ショルダーストラップ付)」

ヌバックに毛並みを型押しで表現、レオパード柄をスプレーでカラーリングした

手触りは贅沢なヘアカーフの風合いです。

「A.D.M.J.」のAをデフォルメしたスワロフスキー®・クリスタルは、職人が丁寧に手作業で縫い付けたもの。

底部までファスナーを下ろせる口開きのよさと

物がこぼれてしまわないようにマチにもひと手間が加えられた

上品でありながら、デイリーにも活躍してくれるバッグです。

ショルダーストラップが付いていて、ショルダーやクロスボディとしても

楽しめるのもうれしいポイントです。

フィバナイラ/スワロ付ボストン25cm

CUIOIO(クオイオ) ¥132,000

好みのレオパード柄!がお気に入りポイントです

こちらのバッグ、色々特筆すべき点はあると思いますが、私の一番の好きなところはこのレオパード柄。

このヒョウ柄のデザインです!

実は、若い頃私はヒョウ柄がとても苦手でした。

初めて購入したヒョウ柄は、ケンゾーのスカート。

ショップスタッフの「ケンゾーが初めてヒョウ柄を出したのよ!」

というおすすめトークに、当時ケンゾーの大ファンだった私は

グッと心を持って行かれて、ためらうことなく購入。

その年の冬、このスカートのコーディネートは上から下まで全部ケンゾーでした。

スカートに合わせたトップスはツィードのビッグサイズのジャケット、

胸元にお花の刺繍がしてあるニット(ケンゾーなので花柄とヒョウ柄のコーディネート!)  

そして、仕上げはタイツでエメラルドグリーンかピンク!

とてもハッピーな気分で着倒していたことを今でも鮮明に覚えています。

あんなに苦手だったヒョウ柄が、なんでこんなにヘビーローテーションになったんだろう?

そして、とても当たり前の事に気がついたのです。

ヒョウ柄って同じように見えるけど、ひとつひとつ全然違う!

ヒョウ柄っていうだけで敬遠していたから、

そのことにまったく気が付かなかった若かりし頃の私です。

エレガント系、可愛い系、ポップ系、そしてセクシー系……

私が苦手だったのはポップ系かセクシー系で、ケンゾーのスカートは可愛い系でした。

この分類は私個人の主観になりますが。笑

そんなことに気がついてから、ヒョウ柄に対する私の目はますます厳しくなりました。

そしてこちらのバッグのヒョウ柄、私にとってはエレガント系に入るのだけれど、

私はとても好きなヒョウ柄です。

上品なヒョウ柄ってなかなかないように思うんです。

ケンゾーが大好きだった頃は、柄オン柄、タイツはヴィヴィッドが当たり前のスタイルでしたが

年齢とともになんだか今はモノトーン。

今年購入して大活躍してくれたパンツも薄いグレイ。

いつもは白や黒のトップスを簡単に合わせてお出かけしています。

が、今回は、ちょっと気分を変えて水色のブラウスで。

靴に迷ったらいつもスニーカー。

こんなスタイルにプラスするとレオパードのバッグがひと際映えるように思います。

実はこちらのバッグの内側はピンク!

バッグを開けるたびにあの時のケンゾーのコーディネートを思い出しそうです。

フィバナイラ/スワロ付ボストン25cm

CUIOIO(クオイオ) ¥132,000

STYLIST:CHIKAKO TANIFUJI
スタイリストとして、ファッション誌や広告を中心に活躍する。
トラッドをベースに、ガーリーとパンクを織り交ぜたスタイリングが得意。
【Instagram】 @chikako_tanifuji